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カテゴリ:雑記

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自室の押入れが模型収納スペースになっている。

この週末模型を走らせるつもりだったのだが、
雨天では外へ持ち出すのも憚られたので
代わりに家の中でメンテをすることにした。

改めて見ていると長い間走らせていないものも多い。

そんな中に、あまり思い出したくないものを見つけた。
元々同級生のものだった模型。

その同級生は所謂金持ちだった。
彼は鉄道マニアでも何でもなく、ただ友達になりそうな自分と話を合わせるためだけに鉄道模型を数十両買ったのだった。
貧乏学生だった当時の自分は、部品を別で買わないといけないような安価な模型を2両持つのが精一杯だった。
そんな状況だったので、自分は彼に驚きと羨望と、そして「なんで欲しくもない人間の元にはあって、欲しい人間の元には無いのか」と己が持たざる者であることを呪うような眼差しを向けていた。

そんな彼はある時突然不登校になった。
それからもたまに遊んでいたが、ある時「飽きてきたしこれはお前に貸しとくよ」と模型を差し出され、そして自分はそれを持ち帰ったのだった。
程なくして彼は転校した。
連絡も来ないし飽きてたみたいだしまあいいか、と持ち続けていたのが、話の冒頭に出した模型である。

久しぶりに線路に乗せてみても、傷んだのかろくに動かない。元々自分には興味のない車両だったから、これまでろくに走らせてこなかったのだ。
バラして中を見たりしたが調子は良くならない。
諦めて箱に仕舞おうと車体を持ち上げた時、どうにも車体がネトネトしているのが気になった。
窓に残っている指紋は当時のものだろうか。
そう考えるとどうにも彼に見られているような気がしてきまりが悪くて、たまらず布を取り出した。
車体に、窓に、息を吐きかけながら、指紋も、よくわからないネトつきも、それを感じなくなるまで車体を拭いた。

そんなことをしても、己の欲深さは消えもしないのに。

ある日曜日、生温い雨の夜の話である。

5月頭のうろちょろ

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GWに九州に行こうと前から息巻いていたものの、色々と考えた結果行くのをやめることに。
しかし旅程まで考えて中止っていうのはかなり不完全燃焼で、
この燃え切れなさを少しでも解消したいと思った時に思いついたのがレンタカー旅。

特にコースは考えてなかったものの、ざっくりと
Day1:和歌山から紀伊半島東側(泊)
Day2:太平洋からの日の出を見た後南伊勢・パールロード経由で三重か愛知(泊)
Day3:名鉄谷汲駅に行った後日本海側の温泉(泊)
Day4:日本海沿いを走って出雲大社、島根(泊)
Day5:島根から高速を飛ばして車を和歌山に返却
ぐらいで考えて5日間借りてみることに(結構な値段になった)。

Day1
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和歌山市を出発、ひたすら下道で有田川鉄道公園へ。
交流館(入場料200円)の中にNゲージジオラマがあるのだけど
これがなかなか大きい割に1線50分600円(平日500円)で借りられるので、
今度行くことがあったら模型持っていこうかななんて。

有田川を後にしてまた下道で南下。

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次に立ち寄ったのは白崎海洋公園
周辺一帯の海岸が白い石灰岩からなっており、
その景観から「日本のエーゲ海」とも称されているそう。
エーゲ海を見た事が無いので何とも言えんのだけど、日本らしからぬ光景だなあと感じる。
異世界感があって面白い。

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展望台からの光景。向こう側の海岸との対比が面白い。
紀伊半島と言うと、海岸は黒い岩がちなイメージがあるが、ここだけは真っ白で実に不思議。
「地殻変動」と一言で言い表すのが躊躇われるような、自然のスケールの大きさを感じられる。

国道を逸れてからここまでの道が対向困難な道だったため、
夕暮れ前後の混雑を避けるべく滞在もそこそこに移動再開。

車中から太平洋に沈む夕暮れを見ようと思うもは雲に隠され見れず…
そのまま白浜へ。初めて白浜温泉に浸かる。夕飯も温泉施設で済ませ、あとは宿に行くだけ。
となったので宿検索を始める。
和歌山市を出るときに何となく「宿は新宮かな」と思っていたものの寄り道が効いたのか、
いざ調べてみると新宮到着が23時を過ぎることが判明。
結局勝浦に宿を取って再び南下を始めることに。

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夜の串本、橋杭岩
星がそこそこ見えていて、三脚を持って来なかったことを悔いる。
見えるといっても護摩壇山の方がよく見えるかな、やっぱり。
一刻も早く寝たいので滞在5分程度で撤収。
東海岸を北上し、勝浦にピットイン。この日の走行距離215km。
で、宿でチェックインして出てきたスポット通知で温むすイベントの存在に気付く。
結果的にここに泊まってよかったのかもと思いつつ就寝…
したのもつかの間、ベッドが硬くて夜中何度も起きた。

Day2
日の出絶対見るマンの朝は早い。
4:40に起床し、まだ沈みきっていない月が綺麗に見えていること(晴れ)を確認し、海へ向かう。
ぼんやりした水平線付近の空の色を見ながら、「これもしかして曇ってるんじゃ?」と思いつつ。
日の出は5:08。時刻になっても出てくる気配がない。あー、ダメか。そう思っていると、

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既に半分出てた。思ってたのと違う方向から。
岩が多くて思い描いていた「水平線からの日の出」とは少し違う感じに…

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時間とともに明るさを増していく太陽。これぞパワーの源、といった感。
道中の安全を祈願しつつ、再び北上。
雨が降りしきる中、新宮を通過し三重県に突入。

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道の駅紀伊長島マンボウ
紀北町の「町の魚」に指定されているマンボウ。
ここで食べることができると聞きやって来たものの、午前からフライ定食は少々重い…
と思っていたところ、外の屋台で串焼きを売っているのを発見。早速買って食べてみることに。
コリッ、プリッとした食感でこれが予想外の美味しさ。
歯ごたえ的には地鶏とかに近い気がする(軟骨に例えている人もいたけどそこまでハードではない)。
他ではお目にかかれない、なかなか面白いメニューだった。

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続いて訪れたのは大内山
三重のご当地牛乳、大内山牛乳のモニュメント(5000ℓ!)と
大内山牛乳を使った各種商品を取り揃えた「大内山ミルク村」がある三重南部の一大観光地(?)。
一度ここで本家の大内山ソフトが食べてみたいという念願が遂に叶うことに。

バニラ感を出しつつも、ミルクの味もしっかり。そして脂肪分は少なめな感じ。
そのまま鳥羽に行くのではなく、賢島を経由することに。
カンスト目前で現地行きのために放置していたエリアくんのために…

はい。
これ、カノンとシーナの時もやらかしたわけで、何も成長していない。悲しい話である。

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これは道中のリアス式海岸。まるで湖のような穏やかさ。
三重南東部はこうした光景がよく見られるのでとても好き。
いつかゆっくり回りたい…穏やかな港町で1日をぼーっと過ごしたい…

さて、賢島行きをやめてそのままパールロードへ。

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狸地蔵の文字を見かけ急ブレーキで立ち寄ったのがここ、面白展望台

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あまり展望って感じではなく、どちらかというとトイレのある休憩所といった感じ。

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そしてこちらが狸地蔵。祠の左には「狸供養塔」の文字が。
そして右の説明書きをよく見てみると…

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そういうことなのね(´・ω・`)
年間50匹って毎週1匹ペース(´TωT`)
みなさんも気をつけましょう。

面白展望台を後にして引き続きパールロードを北上。

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鳥羽展望台に到着。
眺望を期待してきたのだけど…

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ですよね~。

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ですよね…
晴れたときにリベンジしなきゃね、これは。

この後鳥羽市内へ行き、鳥羽の温むすもゲット。
したのはいいんだけど前日の寝不足もあってか思ったよりも疲れてしまい、
島根行きはやめて一旦大阪に帰り、行く場所を考え直すことに…

つづく。

くにちゃん(の模型)を作ってみた。

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今年頭のみことモデル車両引退でにわかに模型熱が再燃してしまった私。

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中古模型の店やネットショップを徘徊し、ひと月ほどで3編成6両まで揃えてしまいました。

実際にいたのが4編成8両なので、75%揃った計算になります。

ここで、ふと「みことばっかでくにがいないのもおかしいな」という考えが頭をよぎってしまい…

ただ残念なことにくにのモデル車両は製品化されていません。
(これでも、一畑の車両は近年一気に製品化が進み、地方私鉄とは思えない充実ぶりなのですが)

…で、どうしよう。と思ったわけですが、


みことに会いに行って来た話

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久しぶりの更新です。内容は表題の通り。

年末年始少しtwitterをお休みしている間に島根に行って来ました。

本当は1月21,22日のさよなら運転のみ参加する予定だったんですが、

記念のさよなら乗車券が1月7日発売開始でおまけに部数が限られているということもあり、

確実に入手するため、1月6,7日も行くことに(結局当日も僅かながら残っていたようですが)。

ひと月で2回も島根に行くのは流石に初めてです。

みことに会いに行こう! さよなら運転編

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みこと(一畑電車3000系)さよなら運転についての備忘録的まとめ。
さよなら運転以外の日(~1月20日)に関しては前に書いた記事を参照してください。
記事作成にあたっては公式サイトをベースにしています。
各駅時刻などさよならイベントの詳細については、公式サイトも合わせて参照してください。
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1/21(土)→「さよなら運転A」を実施。
注意点
1.時刻表に記載された駅以外は通過します。(ちなみに、停車駅は急行とほぼ同じ)
2.1日フリー乗車券・3000系営業運転終了記念乗車券以外では乗車できません

1/22(日)→「さよなら運転B」を実施。運行後は撮影会を実施。
注意点
1.各駅に止まります。
2.観光施設優待付きフリーきっぷや片道きっぷなど、全ての乗車券で乗車が可能です。
 現金精算(乗車した無人駅で整理券を取り、下車駅で現金支払)も可能です。
3.最終列車が14:01に雲州平田駅に到着後、16時まで同駅構内で撮影会を行います。
 (当日はみことが2本いるうちの1本が車庫で休息中のはず。ひょっとすると隣に並ぶかも?)
 ↑あくまで1/10時点の情報

4.撮影会参加費は500円。ただし、3000系営業運転終了記念乗車券を持っていると無料。

※乗車券について
free
《1日フリー乗車券》
価格は1500円。
販売場所は松江しんじ湖温泉駅、電鉄出雲市駅、出雲大社前駅(ほか6駅)です。

3000
《3000系営業運転終了記念乗車券》
価格は2000円。
普通のフリー乗車券より500円高いですが、22日の撮影会はこの乗車券があると参加無料です。
また、写真などの載った大きな台紙が付いています(デザインはこちらを参照してください)。
販売場所は電鉄出雲市駅、川跡駅、雲州平田駅、松江しんじ湖温泉駅、出雲大社前駅の各駅です。
部数が500部限定なので売り切れている可能性もあります。

観光施設優待特典のついたフリーきっぷなど、これ以外のきっぷについては
一畑電車ホームページ内の「お得なきっぷ」ページを参照してください。
なお、先述の通り上記2種以外のきっぷでは21日(土)に運転されるみことさんには乗れません。

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21年間(島根に来る前も含めると約60年)の活躍に幕を閉じるみことさん。
その最期の姿を、より多くの方が目に焼き付けてくれればこんなに素晴らしいことはないと思います。
これが最後のチャンスです。是非みなさんも一畑電車へ行ってみてください。

みことに会いに行こう!

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※この記事は「ステーションメモリーズ! Advent Calendar 」13日目の記事です。

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先日、twitterで「Advent Calenderやりたいけど書くネタが無いわー」と言ったところ、

企画者の某みそいn…せんせーに「うららならいくらでも書けるだろ」と言われた
ので、

敢 え て み こ と で 書 き ま す 。
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みなさんみことのモデルはご存知ですか?wikiで見た方も多いかなーと思います。
彼女のモデルは島根県の松江-出雲間を走る地方私鉄、一畑電車の3000系です。
miko
こうして見るとわかりやすいですね。詳しい説明も読みたいという方はこちらの記事もどうぞ。
ただ、このみことモデル車両は新車導入により2017年1月中に引退予定となっています。
2016年12月にはさよならヘッドマークが付き、今最後の活躍をしているところです。
では確実にその姿を見るにはどうすればいいのか?というのをまとめてみました。
せっかく18きっぷも使えるシーズンですので、みんなでみことさん(+くにちゃん)に会いに行きましょう!!!!!!!

美談姉妹に会いに行く方法
  1. 一畑電車のホームページに行きます。
  2. ホームページの「お知らせ」欄一番下にある「【車両運用】x月x日~x月x日」をクリックします。
  3. 「車両運用xx月.pdf」を開きましょう。
    ここで、各車両がどの日のどの時間に走るのかの英記号を確認します。
    なお、情報は定期的に更新されるのでこまめに最新の情報をチェックしましょう。

    ちなみに、みことさんモデルは3006号、くにちゃんモデルは5009,5010号です。
    kuni
    左が5009号、右が5010号です。
    くにちゃんの誕生日は左の5009号の改装が完了した日にちなんでいるのですが、
    「しまねの木」の看板で胸元のアクセサリーのモチーフが隠れてしまっています。
    誕生日を取るか、アクセサリーのモチーフになったエンブレムを取るか。
    どっちも見るに決まってますよね。お好みで決めましょう。どっちも見るというのも勿論アリ。

  4. 記号を確認したら、2.で開いていたページの「運用付き時刻表」を開きます。平日と休日で違うので注意
  5. 開いた時刻表の「運用」欄の記号と3.の記号を照らし合わせると、その日どの列車でお目当ての車両が来るのか一目瞭然!

という流れです。
ただ、当日急な故障で走らなくなったりすることもありますので注意しましょう。
といっても日頃の行いが悪く行く予定の日に走ってないこともあったりします。
そうした時の対処法も併せて紹介します。

乗れなさそうな時の対処法
ケース1:乗りたい車両が空欄になっていて運用がない
 →他の車両が故障すると走るかも?そうでもない時は大抵雲州平田駅横の車庫で寝ています。

ケース2:(平日の場合)乗りたい車両がA・B・★D運用のため、昼間に走らない
 →A運用は昼間松江しんじ湖温泉駅で寝ています(ホームから見えます)。
   B運用は朝方の仕事が終わると回送されて、昼間は雲州平田駅横の車庫で寝ています。
   ★D運用は朝方の仕事が終わると回送されて、翌日まで雲州平田駅横の車庫で寝ています。

※雲州平田の車庫で寝ている車両はほぼ確実にホームから見ることができます!

さあ、これであなたも美談姉妹に会えますよ!!!!やったね!!!
ちなみに、強敵として車両取り替え(表の中で『A/』『/E』のように記載)が存在するのですが、
これに関してはどのタイミングで取り替えなのかわからないだけに運任せです。
ただ、取り替えの場合でも、走っていない時は基本雲州平田の車庫か
松江しんじ湖温泉駅横の線路に止まっていると思います。
予定表通りの列車でお目当ての車両が来なかった時はまずそちらを覗いてみましょう。

おすすめのキップ
一畑電車コンプ・美談訪問・みこくに乗車を全部したい人には「1日フリー乗車券」(1500円)がおすすめです。
ただ、出雲市-出雲大社と出雲大社-松江の普通運賃は合計1300円ですので、美談で降りる予定がなく、一畑電車に片道しか乗らないという人は普通乗車券の方がお得です。この辺りは各自お財布や旅行計画と相談しましょう。
この他にも、バス含めて3日間乗り放題の観光に便利なきっぷや、沿線の博物館/植物園/遊覧船などのチケットが付いた1日フリー乗車券もあります。松江・出雲観光を検討している人はそちらも参考にしてみては?
お得なきっぷの詳細はこちら(一畑電車ホームページ)をどうぞ。

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ここまで美談姉妹に会う方法を長々と書いてきました。
一畑沿線には世界遺産に認定された松江城、縁結びの神様出雲大社など観光スポットが沢山あります。
そして食べる方でも出雲そばや出雲茶、海の幸にしじみの佃煮など色々楽しめます。
個人的には「とんばら漬け」という漬物がとても好きです。奥出雲の野菜・山菜をシソの実と一緒にしょうゆベースで漬け込んだもので、素朴な味わいはごはんにぴったり!そば屋でも付け合わせとして出てくることがあります。
せっかくの機会ですのでのんびり島根観光を楽しむのもありだと思います!
みことに会ったことがある方もそうでない方も、この冬はぜひ美談巡礼してみてくださいね!

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